☆　お寺の紹介

★廣布山　本照寺

○　本尊勧請様式　　　一塔両尊四士
○　祖像　　　説法像　元禄年間
○　沿革

西暦1455年廣照院日眼上人が里人を教化し、
堂宇を建立して法華の道場とし、身延10世観行院日延上人を迎えて開山とした。
元禄年間、第８世本覚院日栄上人が本堂及び三宝尊・四菩薩を造立し、鐘楼堂を建立。
第９世正覚院日定上人の代に輪奐の美を成した。よって日定上人を中興開山とし、
これより身延直末となる。
身延山法主の東河内領親教の折りには必ず当寺住職が前講を務めたので、
身延山より馬２頭を与えられた。
第17世日遵上人は善学院化主の時、除歴日唱の件に関与して江戸寺社奉行より
世を騒がせた罪を問われ、入牢後に三宅島に流罪、
赦免されてから法号を日元と改めた。
この事件は、江戸日暮里善性寺より身延山第46世として入山した日唱上人が、
安永５年10月12日、七面山が回禄の厄に遭い54名が焼死した不祥事について、
雑乱信仰が原因と酷評したため、檀林がこれを告訴したものである。
日唱上人は入牢獄死の上、身延山の歴代からも除かれたという。
日遵上人は七面大明神信仰を存続せしめた功労者で、
当寺の七面堂は鎮護国家厄除け七面大明神として自ら勧請したもので、
尊像・宮殿・堂宇とも全て日遵上人の丹精になるものである。
元禄の頃は一村一ヶ寺の制もあり、広域の檀信徒をもち、
領内屈指の名刹として知られた。
客殿は第20世蓮妙院日運上人が文化８年に建立した。
身延山第66世日薪上人は当山第19世顕持院日俊上人について得度した人である。
また、善学院解散のときの三光天子厨子をはじめ、
古文書の類が当寺に保管されている。

現在、第30世本境院日孝上人の跡を継いで、平成21年７月より私が住職として
護持運営にあたっております。

　　　○　行事

２つの大きな行事があります。
１つは、４月の桜や海棠が咲く日曜日に行われる七面大明神大祭です。
正午花火の合図で八代・妙昌寺万灯講、市川・法伝寺万灯講、
岩間・定林寺万灯講、櫛形・久成寺万灯講、当山万灯講がお練り供養を開始、
約30分かけて本照寺本堂庭に到着。本堂で七面大明神に法楽荘厳の法要、
日蓮宗修法師による厄除けお加持を受け、その後、桜の花びらが
チラチラ舞う中、御法水を戴きながらカラオケ等の清宴が催されます。
毎年200人余りの檀信徒がお参りに見えます。

２つめは、10月に行われる御施餓鬼法要です。
午前中の檀家総会のあと、本堂にて私たちの命を支えている全ての物に感謝し、
また私たちに縁のあるなしに関わらず全ての霊に御塔婆を建て、御飯を供え、
御焼香をし、お題目を唱え御回向を申し上げる法要です。

以下は本照寺住職が代務している寺です、住職は本照寺に居住しています。

★久栄山　円応寺　　富士川町鹿島260

○　本尊勧請様式　　　一塔両尊四士
○　現在　第27世　本照寺住職代務
○　沿革　Adobe　Reader等が必要です

★法栄山　妙蓮寺　　市川三郷町落居2049

○　本尊勧請様式　　　一塔両尊四士
○　祖像　　　読経像　
○　現在　第38世　本照寺住職代務
○　沿革

当地は落居村字落居と称したところで、当村開闢の地に１棟の古堂が存した。
数年を経て、天文３(1534)年に円定坊日長大徳が堂宇の規模を広げ、
初めて寺と称した。元和４年第６世日通上人、また宝暦12年第17世日勝上人の
代に再興したが、昭和34年、15号台風により本堂は半倒壊、庫裡はほぼ倒壊の
被害にあった。その後、半倒壊した本堂を修復し現在に至る。

★依田山　常慶寺　　市川三郷町落居2573

○　現在　第29世　本照寺住職代務
○　沿革

天文年間に常慶律師日浄上人が建立。当初は本堂６間四面、庫裡間口４間半
奥行６間、草葺き屋根で他に土蔵もあったが、戦後数件の檀家しかなかったので
維持困難となり、いずれも解体し２間×３間の礼拝堂を寺跡に建立して今日に及ぶ。